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5月30日(火) マカロラ 2日目

■極寒
 目が覚める。寒い。
 何時ごろだ?と時計を見るとなんとまだ夜中の12時をすぎたばかり。は?
 寒くて寝られない。
 持ってきた服を重ね着するがやはり寒い。数十分ごとに目が覚めてしまう。
 寝たいというより早く朝が来てくれて家に行きたい!という思いだ。
 
 7時ごろやっと空が白んできた。小屋の中で気温6℃。
 早足で、たまにかけ足で2km先の家に行く。寒い寒い。
 家に着くとレイモンドが朝食の準備をしていた。
 「どうだい?よく眠れたかい?」
 いえ、とんでもない。寒くて寒くて・・・。
 普通に考えてヒーターのない板1枚の小屋では寒いのは当たり前。
 だけどレイモンドは「この寒さでもなんとか寝られるだろう」と思ったんだろう。
 そして自分も「寒くてもなんとか寝られるんじゃないかな」と思っていた。
 このようにお互い『なんとかなるだろう』という思いがあったのが今回の失敗の原因だ。

 今日からは薪ストーブのある中古のバスで泊まることになった。
 あと、厚手の寝袋を貸してくれることに。
 これで今日は寝られそうだ。
 ・・・って最初からそうしてよ。

 家にはレイモンドの子供2人がいる。奥さんのキャロルはまだ寝てるよう。
 カレンとその子供3人はいない。いっしょに住んでいるわけではないようだ。
 念のためレイモンドに子供は何人いるの?と聞くと「3人」と答えた。
 あともう一人はワナカのハイスクールに通っていて週末だけ帰ってくるそうだ。
 そうかそうか。いくつかある疑問のひとつが解けた。
 朝食のパンをいただく。そのうち奥さんのキャロルが起きてきて、車で子供たちを学校に送りに行った。

 9時ごろ、レイモンドといっしょに農場へ。
 今日の仕事は水道ホースを設置するための穴掘り



 「この張ってある糸に沿って穴を掘るんだよ」
 力仕事ですね。
 「おれは別の仕事をするから。お昼にあわせて家に戻ってきて」
 帰りは歩きなんですね。

 そして作業開始。
 スコップ、クワを使って掘る掘る。休憩。掘る掘る。休憩。掘る。休憩休憩。
 ん?休みが多くなってきたぞ。



 何はともあれ、糸が張ってあるところまで穴掘り終了。
 ちょうどお昼前。歩いて家へ戻る。


↑農場からの眺め
 いい天気。晴れて太陽が出ていると暖かい。

 歩いて家に到着。
 レイモンドがいた。奥さんはいない。奥さんは農場では働いてないみたいだ。どこで働いてるんだろ?
 午後からはまた車で送ってくれた。
 午後からの仕事は昨日のラズベリー畑の整理のつづき。レイモンドはまた別の場所へ。
 また黙々と作業する。
 てっきりオーナーについて仕事をするもんだと思っていたらひとり仕事ばかりだな。
 まあ楽っちゃ楽なんだけど。
 どうやらファームステイに来てくれる人本願の農場運営のようだな。

 夕方、荷物を昨日の寒い小屋から薪ストーブのある中古のバスへ移動。


↑これが今日からの寝床になる中古のバスの外観。
 バスからは煙突が飛び出している。

 歩いて家へ行く。


↑昨日と同じヒツジたち
 やっぱりおしりをむけて逃げ出す。

 まず最初の一匹目が人間を見てあたふたおどろいて逃げ出す。
 すると近くのヒツジがそのあたふた逃げる仲間を見てそいつもあたふた逃げ出す。
 またそれを見たヒツジがあたふたと・・・といったふうにあたふたの波紋が広がってみんな逃げ出すという流れだ。


↑国道沿いのほかの農場の馬
 細長いウマヅラに小さな目。まんが日本昔ばなしに出てきそうな典型的な馬の顔をしている。

 5時ごろ家に到着。
 やっぱり昨日と同じくレイモンドとカレンが準備をし、レイモンドの子供兄弟2人とカレンの子供姉妹2人がいる。
 子供たちがあとから入るからと先にシャワーをすすめられる。
 昨日は家に着くのが遅かったからシャワーに入るタイミングがなかった。
 しばらくしてあとからレイモンドの奥さんキャロルが女の子顔のカレンの男の子を連れて帰ってきて9人で夕食を食べる。
 夕食は合同で作って食べるパターンなんだな。

 夕食後、日本から持ってきた自分の地元の観光パンフレットを見せて話をする。
 うちの地元は田んぼに囲まれた農村地帯。レイモンドは「Oh!」と食いつきみんなにパンフレットを見せて回る。
 やはりこういった異国の農村風景には興味をひかれるみたいだ。
 自分だってニュージーランドの農村風景に惹かれてるし。

 そして昨日と同じく7時半ごろレイモンドに農場へ送ってもらう。


↑バスの中の薪ストーブ
 レイモンドに点けてもらう。
 こういう場合の火ってすごくやさしい。


↑バスの中
 手前にベッドがある。

 これで丸1日がすぎた。なんとなくここの生活パターンが見えてきた。
 レイモンドから借りた寝袋の中に自分の寝袋を入れる。寝袋の重ね着。あたたかい。
 これならぐっすりと寝られそうだ。
 正直言うと、まわりがわからない不安とこの寒さでかなりまいって「帰りたい」とまで思ったときもあった。
 なにより寒いのが一番つらかったがこの薪ストーブの暖かさ。

 ちょっとここの生活が楽しくなってきた。 

5月30日(火) マカロラ 2日目

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