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第12回 2008年2月3日(日)、4日(月) 氷見市薮田〜氷見市大境

  今回は氷見にあるユースホステルに泊まってみたかったので歩く前日に前泊まり。


↑ユースホステルの夕食
 氷見といえばやっぱりブリ!
 同じ県内とはいえ家の近所で売られているブリの刺身とは新鮮さが違う。やっぱり本場で食べるブリは甘みがあってうまい。


↑藤子不二雄(A)まんが展
 明けて4日。ちょっとだけ市内散策。
 去年秋にできたばかりのギャラリー。それのオープニング展示として藤子不二雄(A)のまんが原画展をやっている。

 藤子不二雄(A)はここ氷見の出身。
 普段は東京で仕事をされているそうだけどつい先月末には法事があって地元に帰っていたらしい。そのときにふらっとここにも顔を見せたとのこと。
 係の人も全然聞いていなかったからびっくりしたそうだ。

 展示されている原画は忍者ハットリくん、怪物くん、笑ゥせぇるすまんなどいろいろ。
 特にハットリくんを見ていると小学生のころを思い出す。
 おれはウェブネームを「ししまる」にしているほどの獅子丸好き。
 R35は藤子不二雄に育てられたようなもんだねえ。


↑雨の降る厳冬の海
 バスに乗って前回着いた薮田まで行ってつづきを歩く。

 この日は雨と風がひどい。カサを持つ手がつらい。
 しかも歩く道は海辺の国道。大型トラックがビュンビュン走る。なのに歩道の幅がめちゃめちゃ狭いという最悪の天候と状況だった。
 本来はがんばれば今回で石川県境にゴールできる残りの距離なんだけど今回はお昼過ぎに早々に撤収。
 次回はいい天気を狙って確実にゴールします。

 で、ここからおもしろい展開が。

 バスで氷見駅まで戻り、駅前のお食事処に入る。
 カウンターに座り天ぷらうどんを注文して待つ。
 すると近くでお酒を飲んでいるおじさんが。
 「よかったらこれ食べます?(語尾は関西弁下がり)」と糠漬けの魚をすすめられる。
 おじさんの格好はいかにも土木屋といったチョッキとニッカボッカのズボンを履いている。
 それから会話が始まる。
 おじさんは大阪に住んでいて仕事の監督をしに氷見に来ているとの事。46歳子持ち。今日、大阪に帰るとのこと。それで列車を待ちながら1万円を先に払ってお酒とつまみを出してもらっている。

 「あんたちょっと左手見せてみいな。指輪ついてへんなあ。結婚してへんのか?なんでせえへんの?」
 …っていきなりそんな話ですか?

 「結婚は早めにしとくもんや。早く結婚して両親を安心させてやりいな。ほんまやで。」
 うーん。確かに。

 そのあともいろいろととても熱く語られる。
 「どうぞ早く結婚して早いうちに苦労してください。歳取ってから苦労するよりええやろ。」
 思えば単なる酒飲みの話なんだけど不思議と嫌な感じもせずに話を聞いていられた。

 「これや!という女がおればどーんと言うたれ!」
 うーん。おれに足りないのはまさしくこの部分だよな。
 「『縁』っていうのは大事やで、今ご主人と会うたのも『縁』や。」
 なぜかおじさんはおれのことを「ご主人」と呼ぶのです。
 このあともいろいろな話を聞く。それがなぜか今のおれの心に響く。

 「やろうかどうしようかとあれこれ頭ん中で『結果』を考えるよりもまず一歩足を踏み出すことや。そしたら『結果』が出るんやから。」
 「本当に大事なことは人に相談せんほうがええ。相談して、もし失敗したらその人のせいにしてしまうやろ。」
 「楽しみは自分で作るもんや。楽しみがないやつがわざわざ『祭り』をして大騒ぎしとるんや。」
 「親に世話になってるなと思ってるなら『お金』じゃなくて『物』を送るんや。お金だと親も意地があるからもらわれへん。『物』に気持ちを込めて送るんや。」
 「結婚して子供ができたら、嘘でもいいから親に向かって『やっと親のありがたみが分かったわ』って言うんやで。それが"親孝行"」や。

 このいろいろ言われるパターン。去年の7月に徒歩旅をしている時に細木数子のようなおばちゃんに会っていろいろとズバリ言われたのと感じが似てる。

 「結婚相手が決まったら大阪のわしのうちに泊まりに来てや。『UFJ』に行けばええがな。」
 『UFJ』じゃなくて『USJ』でしょ。と心の中でツッコミ。
 「嫁さんの顔見せてや〜。」

 うーん。初対面でなぜこんな話に…?

 実は細木数子的なおばさんにも「結婚が決まったらお嫁さんを見せに来なさいよ。判断してあげるわよ。」と言われている。

 こういうことって頻繁に言われることなのか?しかも初対面の人に。

 結局そのおじさんといっしょに列車に乗って高岡へ。高岡でコーヒーをごちそうになって別れた。
 なんかほわ〜んとした感じ。なんだったんだろう?
 おじさんの連絡先が書かれた紙を持ってそう思うのでした。

 でもいろいろと考えさせられる。
 少なくともこのおじさんに会って話を聞いたことによって自分の頭の中に何らかの「変化」があったように感じる。
 がんばらないとな。

 それにしてもこの徒歩旅はいろいろと濃い出来事があるなあ。

第12回 2008年2月3日(日)、4日(月) 氷見市薮田〜氷見市大境

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