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8月4日(金) クライストチャーチ 10日目

■NZで運転教官?
 なぜか話の流れでバッパーにいる中国人青年のリンに車の運転を教えることになった。
 ニュージーランドの教習所で免許を取り、車も買ったけど、実際に道へ出て運転するのが不安だから横で見てほしいとのこと。

 中国人青年に「先に運転して見せて」と言われる。
 えっ?! ニュージーランドに来て6ヶ月。その間ぜんぜん運転してないからとても不安。
 実際、去年、3ヶ月の地球一周の船旅から帰ってきてから車の運転をしたときはスピードが怖くて怖くてしばらく時速20kmでのろのろ走ってたのを思い出す。

 半年ぶりに運転席に座る。
 足元に並ぶペダルを見る。
 ええと、右からアクセル、ブレーキと・・・あれ?一番左のはなんだっけ?
 ・・・あ、クラッチだった。
 ・・・大丈夫かな。

 とにかくやってみる。エンジンをかけて運転。
 ニュージーランドも日本と同じく車は左側走行。とはいえやはり不安。
 はじめはおそるおそる運転。久しぶりの緊張感。
 頭の前頭部が熱くなる。
 ニュージーランド特有のラウンドアバウトという円形交差点もおそるおそる運転する。
 けど、運転するにつれだんだんカンを取り戻してきた。そして、だんだん楽しくなってきた。
 自分で運転して好きなところに行けるってやっぱりいいな。
 日本で申請して持ってきた国際免許証がやっと役に立った。

 中国人青年が「運転してみる」と言うので席を交代。
 中国人青年の運転。

 ブオーン!ガタガタガタ!!
 ガクンガクンガクン!!
 ブーン!キーッ!!!


 だめだこりゃ。
 ニュージーランドの教習所はゆるくて誰でも免許が取れるって聞いたことはあるけどこんなのでいいのか?

 これじゃとても公道は走れない。
 どうしようか?・・・



 ・・・というわけで、海辺のニューブライトンにやってきた。
 ここなら広い駐車場があるから運転の練習ができそうだ。

 まずは、前進後進の練習。
 クラッチのはずすタイミングを教えようとするが、英語が出てこない。
 とにかくジェスチャーと単語で伝える。
 言いたいことが英語で出てこない。
 言葉を考えていると頭の後頭部が熱くなる。
 頭の使う場所合ってるのかな。

 何度かくりかえし練習したあと、しばし休憩。
 「これは何?
 中国人青年が指差して聞いてくる。それはエンジンの回転数メーター。
 「これは?
 走行キロメーター。
 「これは?
 ラジオアンテナの上げ下げボタン。
 「これは?
 エアコンのボタン。・・・っておい!そんなんでよく車買ったな。

 休憩のあとも練習。とにかく体で覚えないと。
 それにしても大変だ。
 自分は今までモノを教わるばかりで、教える立場ってほとんどなかったんだけど教えるってほんとエネルギーを使うんだな。

 少し慣れてきたので、ちょっとだけ実践編
 ここから300mほど離れた別の駐車場まで運転する。
 まずは、自分が運転してその様子を見てもらう。
 右見て〜、左見て〜、クラッチをゆるめて〜、アクセルふんで〜と英語で声に出して運転してみせる。
 そのあとは中国人青年に運転してもらう。助手席から声をかける。
 で、また自分が運転して見せ、中国人青年が運転する。それの繰り返し。
 道には人様の車は走ってるし、横断する歩行者はいるし。ほんと気をつけないと。助手席にブレーキペダルがほしいよ。
 それにしても妙に教えるのに熱が入る。だって、これで中国人青年がひとりで運転中に事故ったりしたらかなわないから。

 まだまだ運転できてないけど今日はここまで。
 まさか自分がニュージーランドで英語で運転を教えることになるとは。
 頭がぐったりとつかれた。
 でも、英語と自分のためにもなったよ。中国人青年。
 それとキッシュとコーヒーをありがとう。中国人青年。

8月4日(金) クライストチャーチ 10日目

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