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4日目 2003年8月17日(日)その1

◆礼文島でも早起き
 5時ごろに目が覚めました。旅に出ると早く寝るので早起きになります。
 ユースホステルもいいのですが、民宿でひと部屋をのびのびと使えるのもいいもんです。

 今日は利尻富士がきれいに見えるかな?とデジカメ片手に民宿の前の海辺に出ると雲に隠れることなく利尻富士の山影が見えました。
 そして、ウニ漁をしている船がたくさん出ていました。
 いつでもウニ漁ができるわけではなく、漁業組合が決めたその時間だけウニ漁ができます。

↑朝5時ごろ 利尻富士
 この写真が礼文島滞在中で一番きれいに利尻富士が見えた時です。
 ほんとなら山筋までもきれいに見えます。
↑ウニの漁場に向かう船です。
 それにしてもいい位置に木が立てかけてあってウミネコがとまっているな。
↑ウニ漁
 岸のこんな近くでウニ漁をしています。
 かといって一般の人がウニを獲ると密漁になります。
↑箱で海の中を覗いてウニを捕まえます。
 
↑写真を撮って部屋で休んでいると、外からギャーギャー聞こえたのでなんだと思って外を見ると、カラスがウニの取り合いをしていました。
 ちなみに、カモメやウミネコも人間が獲ったウニを失敬します。
 島では飛んでいる鳥が落としたウニが空から降ってくる事があるそうです。
↑民宿 岬しれとこ
 玄関の真上が管理人ししまるの泊まった部屋です。
 この民宿を選んだ理由は値段の安さです。
 でも値段以上に楽しい思いをさせていただきました。
 お世話になりました。

◆フェリーの見送り
 7時ごろに朝食を頂いて、7時40分ごろにおかみさんが運転するワゴン車で家族連れ4人と管理人ししまるを香深のフェリーターミナルまで送っていただきました。
 フェリーターミナルでは、今日お世話になる「星観荘」の車が8時15分に到着するフェリーでやってくるお客さんを迎えに来ているのでそれに乗せてもらいます。
 おかみさんと握手をしてお別れしました。そして、「星観荘」の旗を持っているオーナーさんの所へ行きました。

 オーナーさんにこんにちはと言うと「おかえりなさい」と声をかけられました。礼文島では島に来た人には「おかえりなさい」と迎えて、島を離れる人には「いってらっしゃい」と声をかける風習があります。

 オーナーさんに「トド島の参加者集まらなかったんですよ。残念でしたね。そしたら今日はどうしますか?」と聞かれたので、「北の4時間コースを歩こうかと思っています。」と言うと、「じゃあ見送りの後で出発地点まで送りますよ。あなたも見送りに参加してください。」と言われて正直「へ?」と思いました。
 桃岩荘ユースホステルのフェリーの見送りはにぎやかで有名だという話は聞いていたのですが、今年はその桃岩荘が臨時休業しているのでフェリーの見送りはないものだと思っていたのです。
 でも、いろんな宿の人たちがギターを持って唄ったり、フェリーと岸壁で紙テープを持ち合ったりしています。
 星観荘のお客さんも帰る人が5、6人、見送る人が10人ほどいました。握手をしたり、声をかけ合ったりしました。

 8時45分に折り返して稚内港へフェリーが出航しました。

↑「いってらっしゃ〜い」と声をかけます。
 紙テープが舞っています。
↑利尻富士をバックにフェリーが行きます。
 手を振って見送ります。
 初めての見送りだったので少し面食らってしまいました。でもいいなあ。

◆4時間コースの出発点へ
 このあと知床から桃岩へ歩く人たちを送りにさっきおかみさんに送ってもらった道を戻って、知床部落で数名降ろして島の北へ向かいました。
 途中に去年できたばかりの礼文島唯一のコンビニ「セイコーマート」略して「セイコマ」に寄りました。セイコマは北海道の地方コンビニです。稚内にも何件かありました。

 今から行く4時間コースにはごはんを食べられる所がないそうなのでここで買っていってくださいと言われました。
 おにぎり3個とお茶を買いました。

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